オンラインゲーム中に突然ラグがひどいと、勝負も作業も台無しでイライラしますよね。
原因は回線・自宅ネットワーク・機器のいずれかにあり、まずは簡単に確認できる項目から切り分けるのが近道です。
Pingや速度測定、有線化やルーター設定、端末別の確認法まで、実践的なチェックと即効性のある対処を分かりやすくまとめています。
まずは5つの初期チェックで原因を絞り込み、必要に応じて回線や機器の対策を進めていきましょう。
ラグがひどいときにまず確認する5項目
ラグがひどいと感じたら落ち着いて原因を絞り込むことが重要です。
順番に確認するだけで短時間で改善するケースが多くあります。
Ping測定
まずはPing値を測って応答時間を確認してください。
WindowsやMacのコマンドラインでpingコマンドを使う方法が手軽です。
オンラインのPing測定ツールやゲーム内の表示も参考になります。
目安として50ミリ秒以下で快適、100ミリ秒を超えるとラグを感じやすくなります。
Pingのばらつきやパケットロスがある場合は接続に問題が発生している可能性が高いです。
回線速度測定
ダウンロード速度とアップロード速度を測定して回線の速度を確認してください。
Speedtest by Ooklaなどの信頼できる測定サービスを利用してください。
ビデオ会議やストリーミング、オンラインゲームでは下りと上りの両方が重要です。
速度が契約値より大幅に低い場合はプロバイダや回線機器の問題を疑ってください。
測定時は他の端末で通信を止めて正確な数値を確認してください。
有線接続の確認
可能ならWi-Fiから有線LANに切り替えて接続を確認してください。
有線接続は無線より通信が安定しラグが改善されることが多いです。
ケーブルのカテゴリが古い場合はCat5e以上の性能を持つものに交換を検討してください。
ルーターやPCのLANポートのランプ状態も確認してリンクが確立しているか確認してください。
有線でもスイッチやハブを経由している場合は直接接続して比較してください。
ルーター再起動
ルーターやモデムの再起動は多くの接続問題で効果があります。
電源を切って30秒ほど待ってから再度入れ直す手順を試してください。
ルーターのファームウェアが古いと不具合や性能低下を招くことがあります。
設定画面で最新のアップデートがないか確認し適用してください。
再起動で改善しない場合は初期化や設定の見直しを検討してください。
同時接続機器の確認
家の中で同時に接続している機器が多いと帯域を圧迫してラグが発生します。
まずは通信量の多い端末や用途を絞って確認してください。
- スマートフォンで大容量アップデートを実行していないか
- タブレットやPCで動画の自動再生が動作していないか
- ストリーミングデバイスで高画質配信が行われていないか
- クラウド同期やバックアップが同時に動作していないか
- スマート家電が大量に接続されていないか
不要な機器を一時的にオフにするだけでラグが減ることがあります。
ルーターのQoS設定でゲーム端末を優先する方法も有効です。
ゲームサーバー稼働状況の確認
プレイ中のゲーム自体のサーバー側に問題があることもラグの原因になります。
| サーバー状態 | 対処方法 |
|---|---|
| メンテナンス中 緊急障害発生中 |
公式サイトやTwitterで情報を確認する 復旧まで待機する |
| 接続集中 ラッシュ時間帯 |
時間をずらしてプレイする 別リージョンでの接続を試す |
| 地域的な遅延 経路障害 |
VPNで経路を変えてみる プロバイダに問い合わせる |
サーバー側が原因であれば自分側でできることは限られますが情報を集めることで合理的な判断ができます。
ラグがひどい原因の回線側チェック
ラグがひどいと感じたときはまず回線側の状態を確認することが大切です。
接続環境や時間帯、プロバイダの状況など回線側に原因があることが多くあります。
回線混雑（時間帯）
ネットワークの利用が集中する時間帯は帯域が逼迫してラグが発生しやすくなります。
家庭で起きやすいのは夜間のゴールデンタイムや週末の夕方以降です。
- 夜間のピーク
- 週末の利用増
- 大型イベント時の一時的混雑
プロバイダ障害
プロバイダ側で障害やメンテナンスが発生すると応答遅延やパケットロスが増えます。
プロバイダの障害情報ページや公式SNSで障害情報を確認してください。
障害が疑われる場合はプロバイダのサポート窓口に連絡して状況確認と復旧見込みを聞くとよいです。
接続方式（PPPoE/IPv6）の違い
接続方式によって遅延特性や安定性が変わることがありラグに影響します。
PPPoEは認証やセッション管理でオーバーヘッドが発生する場合があります。
IPv6は経路のシンプル化や一部の混雑回避で改善が期待できることがあります。
| 比較項目 | PPPoE | IPv6 |
|---|---|---|
| 認証方式 | ユーザー認証必須 | 認証不要または簡易認証 |
| 遅延傾向 | 条件により高めになる場合あり | 低遅延になりやすい傾向 |
| 推奨状況 | 旧来の環境や一部ISPで標準 | 新しい回線や混雑回避で推奨 |
住所以外の帯域制約
同じ建物や地域の回線共有による帯域制約が原因でラグがひどくなることがあります。
集合住宅の配線方式や地域バックボーンの混雑が影響することが多いです。
VPNやリモート接続、事業者側のトラフィック制御も帯域を狭める要因になります。
回線自体に問題がないかを確認したうえで必要ならプロバイダや管理者に相談して対策を検討してください。
ラグがひどい場合の自宅ネットワーク設定の対処
ラグがひどいとゲームやビデオ通話などの体感が大きく損なわれます。
設定を見直すだけで改善できる項目が多く存在します。
有線化
可能な機器は無線から有線に切り替えると安定性が大きく向上します。
- LANケーブルで直接接続
- Cat6以上のケーブル推奨
- ギガビット対応ハブを使用
無線に比べてレイテンシが低く、パケットロスも減少します。
テレビやスマート家電など動かさない機器は有線を優先的に接続してください。
5GHz帯の利用
2.4GHz帯は干渉が多くラグの原因になりやすいので可能なら5GHz帯に切り替えてください。
5GHz帯は速度とレイテンシが有利ですが壁などによる減衰が大きい点に注意してください。
ルーターで2.4GHzと5GHzのSSIDを分けて、重要な機器は5GHzに固定すると効果的です。
チャンネル干渉を避けるために周辺の電波環境を確認してチャンネルを手動設定するのも有効です。
ルーターのファームウェア更新
ルーターの不具合や性能問題はファームウェア更新で解消されることがあります。
まずメーカーの公式サイトで最新バージョンの有無を確認してください。
設定をバックアップしてから更新作業を行うと万が一のときに復元できます。
更新後はルーターを再起動して設定が正しく反映されているか確認してください。
QoS設定
QoSを設定して通信の優先順位を調整するとラグが起きやすいアプリケーションの優先度を上げられます。
| 優先度 | 用途 |
|---|---|
| 高 | オンラインゲーム |
| 中 | 動画視聴 |
| 低 | バックアップ同期 |
ルーターによってはアプリやポートで優先度を設定できるモデルがあります。
まずはゲーム端末を高優先度にして様子を見ると効果が分かりやすいです。
ポート開放とUPnP設定
オンラインゲームやリモートアクセスでポート開放が必要になる場合があります。
UPnPは自動でポートを開いてくれる便利な機能ですがセキュリティリスクが伴います。
可能な場合は必要なポートだけを手動で開放し、不要なときは閉じる運用が安全です。
ポート開放後は外部から接続できるかをテストして問題がないか確認してください。
ラグがひどいときの機器・ケーブル確認
ラグがひどいと感じたらまずは物理的な機器と配線を確認することが重要です。
意外と単純なケーブル不良や機器の性能不足が原因になっていることが多いです。
LANケーブルのカテゴリ
LANケーブルの規格が古かったり破損していると通信が頭打ちになりラグがひどい状況を招きます。
カテゴリによって対応できる最大速度とシールドの有無が異なります。
| 規格 | 最大理論速度 | 推奨用途 |
|---|---|---|
| Cat5e | 1Gbps | 家庭用インターネット |
| Cat6 | 1Gbps から 10Gbps 短距離 | 高画質ストリーミング |
| Cat6a | 10Gbps | オンラインゲームと配信 |
| Cat7 | 10Gbps 以上 | 業務用や将来性重視 |
古いCat5や劣化したケーブルは交換を検討してください。
ケーブルがねじれていたりコネクタが緩んでいると接続が不安定になりラグがひどい状態が続きます。
ルーターの性能（CPU・メモリ）
ルーターのCPUやメモリが不足していると同時接続や処理負荷で遅延が発生します。
接続デバイスが多い家庭ではエントリーモデルのルーターではラグがひどいことがあります。
管理画面でCPU使用率やメモリ使用率を確認して高負荷なら再起動や機種交換を検討してください。
ファームウェアを最新にすることで処理効率や不具合が改善する場合があります。
ONUの状態
光回線を使っている場合はONUのリンク状態やエラーログを確認してください。
ONUが頻繁に再起動していると回線側の不安定でラグがひどい現象が起きます。
ONUとルーター間の接続ケーブルに緩みや損傷がないか確認してください。
回線側の障害や劣化が疑われるときはプロバイダに連絡して診断を依頼しましょう。
端末のスペック
PCやゲーム機のCPUやメモリが不足していると処理遅延が発生してラグがひどいと感じます。
バックグラウンドで動くアプリやアップデートが帯域やCPUを消費していないか確認してください。
無線接続の場合はWi Fiの速度や干渉でラグがひどいことがあるので有線接続で比較してください。
ネットワークドライバーやOSの更新を行うことで安定する場合があります。
電源と熱対策
ルーターやONUの電源が不安定だと通信が途切れたりラグがひどい症状が出ます。
機器の発熱が高いと性能低下で遅延が発生することがあります。
- 通気性の良い場所に設置
- 埃の除去とファンの清掃
- 専用の安定化電源や良質なアダプタの使用
- 長時間連続稼働時の定期的な再起動
上記の基本チェックで改善しないときは専門業者やプロバイダへ相談してください。
ラグがひどいときのゲーム機別チェック（PC・PS・Switch）
ラグがひどいと感じたときは端末ごとに原因を切り分けると解決が早くなります。
PC
PCではネットワークとハードウェアの両方をチェックしてください。
ソフト側の設定とバックグラウンドで動くアプリが影響することが多いです。
| 問題 | 対処 |
|---|---|
| ネットワーク | 有線接続に切り替え |
| GPU負荷 | グラフィック設定を低くする |
| CPU負荷 | 不要なアプリを終了 |
| ドライバー | GPUドライバー更新 |
| ストレージ速度 | SSDにインストール |
| 温度 | 冷却を強化 |
まずはルーターとPCを再起動してネットワークの状態を確認してください。
タスクマネージャーでCPUやメモリの使用率を見て負荷の高いプロセスを停止してください。
ゲーム内の描画設定を下げることでフレーム低下を抑えられる場合があります。
PlayStation（PS4／PS5）
PlayStationはネットワーク状態とサーバー側の問題が原因のことが多いです。
- ルーター再起動
- 有線LAN接続
- NATタイプ確認
- システムソフトウェア更新
- ゲームの再インストール
オンラインサービスの障害情報は公式サイトやSNSで確認してください。
セーフモードでデータベースの再構築を試すことで読み込み負荷が改善することがあります。
Nintendo Switch
Switchは屋内のWi-Fi干渉と距離による影響を受けやすいです。
ドック使用時は有線LANアダプターで安定化が期待できます。
2.4GHzと5GHzの帯域を切り替えて安定する方を試してください。
本体のシステム更新とソフトのアップデートを確認して最新にしてください。
スマートフォン
スマートフォンはモバイル回線とWi-Fiの切り替えで挙動が変わります。
省電力モードやバックグラウンド制限を解除してパフォーマンスを戻してください。
アプリのキャッシュクリアや再インストールでラグが改善することがあります。
ルーターからの距離を縮めるかモバイルデータに切り替えて通信安定性を確認してください。
ラグがひどいと感じたときの通信測定方法
ラグがひどいと感じたらまずは通信状況を客観的に測ることが重要です。
測定結果があれば原因の切り分けやサポートへの相談がスムーズになります。
速度測定サイト
ダウンロード速度とアップロード速度を見ることで回線の基本的な性能を把握できます。
測定は複数回行い平均値やばらつきを確認すると信頼度が上がります。
- Speedtest by Ookla
- Fast.com
- Google インターネット速度テスト
- 有線接続での測定
- 測定中は他デバイスの通信を停止
Ping測定ツール
Pingは応答速度をミリ秒で示しラグの第一発見手段になります。
継続的に実行すると一時的な遅延やパケットロスの発生タイミングがわかります。
| ツール | 用途と特徴 |
|---|---|
| ping | 応答時間測定 パケットロス確認 |
| tracert traceroute | 経路上の遅延箇所特定 ホップ毎の応答確認 |
| mtr | 継続的な経路監視 平均遅延と損失の確認 |
トレースルート（経路解析）
トレースルートはパケットがどの経路を通っているかを可視化します。
特定のホップで遅延が大きければその付近に問題がある可能性が高いです。
Windowsではtracertコマンドを使いMacやLinuxではtracerouteを使います。
経路上の遅延が常に同じプロバイダ側のノードで発生している場合はISPへの連絡が有効です。
ログ取得・スクリーンショット保存
測定結果はスクリーンショットやテキストログで保存しておくと後で比較しやすくなります。
Speedtestの結果画面やpingコマンドの出力トレースルートのログは保存対象に含めてください。
ルーターのログや再現手順も併せてメモしておくとサポート対応が早くなります。
保存した資料を元に時間帯や特定操作での再現性を確認すると原因が絞りやすくなります。
ラグがひどい場合に検討する回線・プロバイダの選び方
ラグがひどいとゲームやリモート会議で快適に使えなくなります。
原因は回線そのものやプロバイダの混雑回避方法など複数あります。
回線とプロバイダの選び方を押さえておくと改善の近道になります。
IPv6（IPoE）対応プロバイダ
混雑時間帯にラグが悪化する場合はIPv6 IPoE対応のプロバイダを検討すると改善しやすいです。
従来のPPPoE方式はプロバイダ側でボトルネックが発生しやすい特徴があります。
IPoEは経路が混雑しにくく安定した応答性を確保しやすい仕組みです。
- 混雑回避
- 低遅延化
- 簡単設定オプション
- ルーター貸出あり
プロバイダを選ぶときはIPoE対応の有無と実際の導入実績を確認してください。
実測値の評価
回線のスペックだけで判断せず実測値を重視してください。
計測する項目は下り速度上り速度レイテンシジッターおよびパケットロスです。
異なる時間帯で測定して朝昼夜での変化を確認してください。
サーバー選択も結果に影響しますのでゲームサーバーや接続先に近いサーバーを選んでください。
複数回測定して安定性とピーク時の落ち込み具合を比較しましょう。
回線プラン（1Gb/10Gb）の選定
回線プランは用途と同時接続数に合わせて決めるのが基本です。
単純に速度が高いほどラグが減るわけではない点にも注意してください。
| 速度 | 向いている用途 |
|---|---|
| 1Gb | 一般家庭のゲーム動画視聴リモート作業 |
| 10Gb | 多数端末同時接続高頻度大容量転送 |
家庭でゲームや配信を同時に行う程度なら1Gbプランで十分な場合が多いです。
プロが配信するや大人数が常時使う環境なら10Gbを検討してください。
いずれの場合も自宅内のルーターLANケーブルや接続機器が対応しているか確認してください。
ホーム5Gや工事不要回線の比較
工事不要で導入が速いホーム5Gやモバイル系回線は手軽に試せる選択肢です。
ただし電波状況により遅延が不安定になりやすい点には注意が必要です。
引越しや短期利用であれば工事不要回線の方が向いています。
固定回線に比べてデータ制限や速度の変動が発生しやすいので事前に実測を確認してください。
最終的には使用場所の電波環境と目的に合わせて固定回線かホーム5Gを選ぶのが良いです。
ラグがひどいときの最短で効果が出る応急処置
急にラグがひどいと感じたときはまず手を動かせる簡単な対処を試しましょう。
短時間で改善することが多い基本の手順だけを素早く行うのがコツです。
ルーター再起動（電源抜き差し）
家庭内ネットワークが不安定なときはルーターの電源を一度切ってから再投入するのが最も手軽で効果が出やすい対処です。
電源を切ったら30秒ほど待ってから入れると内部メモリのクリアやモデムとの再接続が確実になります。
再起動後はランプの点灯状態を確認して完全に起動するまで待ってから通信を再開してください。
有線接続への切替
可能であれば一時的に有線LANに切り替えることで無線由来のラグを即座に回避できます。
以下の表は主要な有線接続の特徴を簡潔にまとめたものです。
| 接続方法 | 特徴 |
|---|---|
| LANケーブル Cat6 | 安定した高速通信を提供 |
| LANケーブル Cat5e | 一般家庭で十分な速度を確保 |
| Powerlineアダプター | 配線が難しい場所で有効 |
バックグラウンド通信停止
PCやスマホで不要なアプリが裏で通信していると帯域が圧迫されラグが発生しやすくなります。
タスクマネージャーや設定から大きなデータ通信をしているアプリを停止してください。
OSの自動アップデートやクラウド同期は一時停止にしてから様子を見ましょう。
優先度の高い端末以外の接続切断
ゲームや会議などでラグが致命的になる端末がある場合は他の端末の接続を切るだけで改善することがあります。
まずは接続を整理して優先度の高い端末に帯域を集中させましょう。
- 不要なスマホのWiFiをオフにする
- タブレットやスマート家電の接続を切る
- ストリーミング再生中の端末を停止する
- 複数台で同時に大容量通信をしている場合は順番に切断する
ラグがひどいときの最終チェックリスト
ラグがひどいと感じたら順に確認してください。
再起動して一時的な不具合をリセットしてください。
有線接続やWi-Fiの強度を確認して通信環境を優先してください。
不要なアプリやバックグラウンド処理を停止して負荷を下げてください。
OSやドライバー、アプリを最新に更新してください。
メモリとストレージの空き容量を確認して不足があれば整理してください。
グラフィック設定や解像度を下げて負荷を軽減してください。
ルーターの再起動や優先度設定（QoS）を試してください。
それでも改善しない場合はプロバイダーや製品サポートに相談してください。
大切なデータはバックアップしてから大きな操作や交換を行ってください。