PS4のDNSサーバー設定で接続が不安定になったりオンライン対戦でラグやエラーに悩まされていませんか。
入力ミスやルーター・プロバイダ側のDNS障害、Wi‑Fi電波干渉、キャッシュの影響など原因は多岐にわたります。
この記事では無線・有線それぞれの設定手順、プライマリーとセカンダリーの入力方法、設定保存と再起動、接続確認やトラブル時の初期化まで丁寧に解説します。
さらにおすすめのDNS一覧や速度・Ping測定、失敗例と対処法、最短で解決する手順も紹介するので、問題を素早く特定して改善したい方に役立ちます。
PS4のDNSサーバー設定方法と期待できる効果
PS4でDNSサーバーを変更すると名前解決の速度や接続安定性が改善されることがあります。
特にオンラインゲームやストリーミングで応答速度が重視される場合に効果を実感しやすいです。
設定は無線と有線どちらでも行えますが手順が少し異なります。
無線での設定手順
PS4のホーム画面から設定を開きます。
ネットワークを選択します。
インターネット接続を設定するを選びます。
Wi‑Fiを使うを選択します。
接続するWi‑Fiネットワークを選びます。
設定方法でカスタムを選びます。
IPアドレス設定を自動にします。
DHCPホスト名は指定しないを選びます。
DNS設定で手動を選びます。
プライマリーとセカンダリーに使用したいDNSアドレスを入力します。
MTU設定は自動にし、プロキシは使わないを選択します。
設定が終わったらインターネット接続をテストします。
有線での設定手順
LANケーブルでPS4をルーターに接続します。
設定からネットワークを選択します。
インターネット接続を設定するを選びます。
LANケーブルを使うを選択します。
設定方法でカスタムを選びます。
IPアドレス設定を自動にします。
DHCPホスト名は指定しないを選びます。
DNS設定で手動を選びます。
プライマリーとセカンダリーに目的のDNSアドレスを入力します。
MTUは自動、プロキシは使わないを選びます。
最後に接続テストを実行して通信状態を確認します。
プライマリーとセカンダリーの入力
プライマリーは優先的に使われるDNSアドレスです。
セカンダリーはプライマリーが応答しない場合に使われます。
よく使われる公衆DNSの例を以下の表で示します。
| プロバイダー | プライマリー | セカンダリー |
|---|---|---|
| Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
| Cloudflare DNS | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
| OpenDNS | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 |
DNS設定の保存と再起動
DNS設定を入力したら画面の指示に従って設定を完了します。
設定完了後はPS4を再起動することをおすすめします。
ルーターも同時に再起動するとネットワーク全体の安定化につながります。
変更が反映されるまで数分程度かかることがあります。
設定後の接続確認
設定後に以下の項目を確認してください。
- インターネット接続をテストする
- オンライン対戦でラグや切断が改善されたか確認する
- 動画ストリーミングの再生が安定しているか確認する
- 必要に応じて別のDNSに切り替えて比較する
DNS設定トラブル時の初期化手順
問題が発生したらまずPS4のDNS設定を自動に戻して動作を確認します。
それでも改善しない場合はネットワーク設定の初期化を行います。
ルーターの設定をリセットするか再起動してみます。
最終手段としてルーターのファームウェアを確認し必要なら更新します。
初期化後は再度PS4でDNSを手動設定して動作を確認します。
PS4のDNSサーバーで発生するエラーの原因
PS4のインターネット接続でDNS関連のエラーが出るとオンラインプレイやストアへの接続に支障が出ます。
原因は複数あり、端末側の設定だけでなく無線環境やプロバイダ、ルーター側の問題が絡むことが多いです。
ここでは代表的な原因ごとにわかりやすく整理します。
Wi‑Fi電波の干渉
Wi‑Fiの電波干渉はPS4がDNSサーバーに到達できないような遅延や切断を引き起こします。
同じ周波数を使う電子機器や近隣のルーターが原因になることが多いです。
対処としてはチャンネル変更や有線接続の検討が有効です。
- 電子レンジやコードレス電話
- Bluetooth機器
- 近隣の無線ルーター
- 壁や大型家具による遮蔽
ルーター側のDNS障害
ルーターがDNSフォワーディングで問題を起こすとPS4が正しいIPアドレスを取得できません。
ルーターのファームウェア不具合や設定ミスが原因になることがあります。
チェックポイントとしてはルーターの再起動、ファームウェア更新、DNS設定の確認です。
| 症状 | 考えられる原因 | 簡単な対処 |
|---|---|---|
| 名前解決できない | ルーターのDNSフォワード設定不備 | ルーター再起動 ファームウェア更新 |
| 断続的に切断される | 内部的なメモリ負荷や過熱 | 電源オフで放冷 高負荷時の接続台数削減 |
| 特定サイトのみ繋がらない | ルーターのフィルタリング設定 | フィルタ設定確認 一時的に無効化 |
プロバイダ側の障害
インターネットサービスプロバイダ側でDNSサーバーに障害が出ると自宅側でできることは限られます。
プロバイダの障害情報や障害報告を確認することが最初のステップです。
回避策としては公衆のDNSをPS4に手動設定する方法があります。
PS4のネットワーク設定不備
PS4の手動DNS設定ミスや自動取得の失敗が原因でエラーが発生することがあります。
IPアドレスの競合やDNSアドレスの入力ミスが典型的なトラブルです。
ネットワーク設定を見直し、必要ならDNSをGoogle Public DNSやCloudflare DNSに変更して動作確認してください。
DNSキャッシュの影響
DNS情報はキャッシュされるため古い情報が残ると正しく接続できない場合があります。
PS4やルーターの再起動でキャッシュがクリアされることが多いです。
長期間同じ障害が続く場合はルーターの完全初期化を検討してください。
PS4のDNSサーバーにおすすめのDNS一覧
PS4のネットワーク設定でDNSサーバーを変えると通信の安定性や応答速度が改善することがあります。
ここでは性能や特徴が異なる代表的なDNSを紹介します。
用途に合わせて速さ重視やセキュリティ重視の選択ができます。
Google Public DNS
Googleが提供するパブリックDNSサービスです。
プライマリは8.8.8.8でセカンダリは8.8.4.4です。
世界中に分散したサーバーで安定した応答が期待できます。
設定がシンプルでPS4でもすぐに試せます。
プライバシー面ではログ管理方針を確認しておくと安心です。
Cloudflare DNS
高速性とプライバシー保護を重視したサービスです。
プライマリは1.1.1.1でセカンダリは1.0.0.1です。
- 高速応答
- プライバシー重視
- IPv6対応
ゲームのラグが気になる場合はレスポンスの速いCloudflareを試してみてください。
地域によっては最速ではないこともあるので複数試すのがおすすめです。
OpenDNS
家庭向けのフィルタリング機能やセキュリティ機能が充実しています。
DNSの変更だけでコンテンツ制限やマルウェアブロックを導入できます。
| サービス名 | おすすめポイント |
|---|---|
|
|
|
|
PS4で特定のサイトやコンテンツを制限したい場合に有効です。
Quad9
セキュリティ重視のDNSで悪意あるドメインへのアクセスをブロックします。
プライマリは9.9.9.9でセカンダリは149.112.112.112です。
マルウェアやフィッシングサイトから保護したいときに適しています。
セキュリティチェックのために若干の遅延が出ることがありますが保護効果は高いです。
プロバイダ提供のDNS
契約しているプロバイダが提供するDNSはネットワーク上で近いため応答が速い場合があります。
プロバイダのDNSは自動設定でPS4に最適化されていることが多いです。
ただし広告挿入や独自フィルタがある場合があるので注意が必要です。
まずはプロバイダのDNSと他のパブリックDNSを比較して最適なものを選ぶとよいです。
PS4のDNSサーバー設定後の速度と遅延の確認方法
PS4のDNSサーバーを変更した後の通信品質は実際に測定して確かめることが重要です。
回線速度と遅延をチェックして快適にプレイできるか判断しましょう。
回線速度測定
まずはダウンロード速度とアップロード速度を確認します。
PS4本体で簡易的に測定する方法とPCやスマホで詳細に測る方法があります。
| 測定方法 | 目的 |
|---|---|
| PS4のネットワーク診断 | 実機での体感速度を確認 |
| PCやスマホの速度測定サイト | 回線全体の正確な速度把握 |
| 有線接続と無線接続の比較 | Wi Fiの影響を切り分け |
PS4の設定から「ネットワーク」→「インターネット接続を使う」→「接続を確認」で簡易速度が確認できます。
より正確に知りたいときはPCやスマホでSpeedtestなどの計測サイトを使ってください。
有線接続と無線接続で結果が大きく違う場合はWi Fi環境を見直しましょう。
Ping測定
Ping値はオンラインゲームでの応答速度を示す重要な指標です。
PS4のネットワーク診断で表示される応答時間をまず確認しましょう。
- PS4のネットワーク診断でのPing確認
- PCでコマンドプロンプトからping実行
- スマホアプリでのPing測定
PCでpingを実行する場合は相手サーバーを指定して複数回計測してください。
一般にオンライン対戦ではPingが50ms以下であれば快適、100msを超えると遅延を感じやすくなります。
ジッター測定
ジッターはパケット到着のばらつきを表す指標です。
Pingを複数回取得して結果の差分を確認するとジッターの大きさが分かります。
ジッターが大きいとラグや音声途切れの原因になりやすいです。
オンラインプレイではジッターはできるだけ小さく、目安として10ms以下が理想です。
ジッター確認用のツールや連続pingで数十回測定して標準偏差を見ると実状が分かります。
測定時の注意点
測定は複数回行い平均的な値を確認してください。
測定中はPS4や他の端末でダウンロードやストリーミングを停止してください。
有線接続と無線接続の両方で測定して問題の切り分けを行いましょう。
DNSを変更した直後はキャッシュの影響で結果が安定しない場合があります。
測定するサーバーの距離や混雑状況も結果に影響することを念頭に置いてください。
必要に応じてGoogle 8.8.8.8やCloudflare 1.1.1.1など他のDNSと比較してみてください。
最終的には実際にゲームをプレイして体感で遅延や切断が起きないか確認することが大切です。
PS4のDNSサーバー設定で起きる失敗と対処法
PS4でDNSサーバーを誤って設定するとインターネット接続に問題が出ることがあります。
ここではよくある失敗とその対処法を見やすくまとめます。
入力間違い
DNSアドレスを手入力する際の打ち間違いが最も多い原因です。
全角数字や全角ドットを使ってしまうと正しく認識されません。
コピー&ペースト時に先頭や末尾にスペースが入るのも注意ポイントです。
- 全角と半角の混在確認
- ドットの数の確認
- 不要なスペースの削除
- 桁数の確認
正しい値がわからない場合はGoogleの「8.8.8.8」やCloudflareの「1.1.1.1」を一時的に試してみてください。
DNSアドレスの競合
ルーター側のDNS設定とPS4に手動で設定したDNSが食い違うと通信に支障をきたすことがあります。
特に家庭内で複数のネットワーク機器を手動設定している場合に発生しやすいです。
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 特定のサイトに接続できない | ISPによるDNSフィルタリング |
| 頻繁に接続が切れる | ルーターのDNSと端末のDNSが不一致 |
対処法としてはルーターとPS4両方のDNS設定を確認して揃えるか、ルーターでDHCPにDNSを配布させるのが安全です。
固定IPとの相性問題
PS4を固定IPで運用しているとDNS設定との相性で接続が不安定になることがあります。
特にゲートウェイやネットマスクの設定が間違っているとDNS問い合わせがルーターまで届きません。
固定IPを使う場合はゲートウェイとDNSを正しく設定するか、ルーター側でIP固定を割り当てるDHCPリザベーションを使うと手間が減ります。
プライマリDNSとセカンダリDNSは必ず両方設定して冗長性を持たせてください。
DNSキャッシュのクリア
PS4側には明確なDNSキャッシュ削除メニューはありませんが接続を切り替えることでキャッシュを更新できます。
まずはインターネット接続設定で一度自動に戻しテストを行ってから再度手動でDNSを設定する方法が有効です。
ルーターの再起動や電源オフでルーター側のキャッシュもクリアできます。
それでも解決しない場合は一時的に別の公開DNSを試して挙動を確認してください。
PS4の再起動
単純にPS4を再起動するだけでDNS関連のトラブルが解消することがあります。
通常の再起動で改善しない場合は完全シャットダウンして電源ケーブルを一度抜くフルパワーサイクルを試してください。
セーフモードでネットワーク設定の再初期化やデータベースの再構築を行うと根本的な問題解決につながる場合があります。
PS4のDNSサーバー変更でラグが改善しないときの対策
PS4のDNSサーバー設定だけではラグが解消しないことがあります。
原因は回線や機器の性能、ネットワーク設定など多岐にわたります。
有線接続への切替
まずは無線から有線へ切り替えるだけで遅延が大幅に改善することが多いです。
LANケーブルはカテゴリ5e以上でギガビット対応のものを使うと安定します。
- LANケーブル直接接続
- ギガビット対応ケーブル
- ルーターの近いLANポート
PS4本体をルーターに直接接続することで電波干渉や距離による遅延を排除できます。
有線接続後はPS4のネットワーク設定でインターネット接続を再確認してください。
IPv6(IPoE)の検討
混雑が原因の遅延ならIPv6のIPoE接続で改善する場合があります。
従来のPPPoEは夜間など混雑時に遅くなりやすい特徴があります。
IPv6 IPoEは回線の混雑を避けやすくオンラインゲーム向きのことが多いです。
利用するにはプロバイダや契約プランがIPv6対応であることとルーターが対応していることが必要です。
必要ならプロバイダに問い合わせてIPv6対応の案内を受けましょう。
ルーターの性能見直し
古いルーターや安価モデルはゲーム向けの処理性能が不足していることがあります。
ルーターのCPUやメモリが弱いとNAT処理や同時接続に追いつかず遅延につながります。
| チェック項目 | 目安 |
|---|---|
| CPU性能 | 高クロックデュアルコア以上 ネットワーク暗号化処理対応 |
| 機能 | QoS対応 UPnP対応 |
| ポート | ギガビットLAN複数搭載 ブリッジモード利用可 |
ルーターにQoS機能があればゲーム通信の優先度を上げて遅延を抑えられます。
最新のファームウェアに更新するだけで安定性が改善することもあります。
プロバイダ回線の確認
契約している回線の種類や品質によってはPS4 DNSサーバーの変更だけでは対処できません。
光回線や高品質な回線を使っているかを確認してください。
速度測定サービスで時間帯ごとの速度を計測して混雑状況を把握しましょう。
夜間に極端に速度が落ちる場合はプロバイダ側の混雑が原因の可能性が高いです。
プロバイダに相談して回線の状態を確認したり、必要ならプラン変更や乗り換えを検討してください。
NATタイプの改善
NATタイプが制限されているとマッチングや通信遅延に影響することがあります。
PS4のNATタイプは可能であればタイプ1またはタイプ2が望ましいです。
ルーターのUPnPを有効にすることで自動的に必要なポートが開放されることがあります。
手動で改善する場合はPS4に固定IPを割り当ててポート開放やDMZ設定を行う方法があります。
DMZはセキュリティリスクがあるため必要なポートだけを開放する方法を優先してください。
すべての対策を試しても改善しない場合はプロバイダや機器メーカーに相談するのがおすすめです。
最短でPS4のDNSサーバー問題を解決する手順
最短でPS4 DNSサーバーの問題を解決するには、接続テスト、DNSの手動設定、機器の再起動を順に試してください。
まずは「ネットワーク接続を診断」で回線状況を確認して、Wi‑Fiを使っている場合は可能なら有線接続に切り替えてください。
次にネットワーク設定のDNSを手動にして、Googleの8.8.8.8と8.8.4.4またはCloudflareの1.1.1.1を入力して保存してください。
設定後にルーターとPS4を両方再起動してからインターネット接続テストを再実行してください。
これでも改善しない場合はルーターのファームウェア更新やISPへの確認、PlayStationサポートへの相談を検討してください。
