PS4のNATタイプをタイプ2にする最短手順|今すぐ試せるUPnP・ポート開放・DMZの簡単図解

インターネット回線の接続状況を示すルーターのLEDランプ
通信技術

オンライン対戦でマッチングできない、ボイスチャットが途切れるとストレスを感じていませんか。

その原因はPS4のNATタイプが厳しく設定されていることが多く、タイプ3や通信失敗だと正常に接続できない場合があります。

本記事ではPS4のNATタイプをタイプ2にする最短手順を中心に、UPnPやポート開放、固定IP、ルーターや回線側の確認まで初心者向けに分かりやすく解説します。

まずは簡単な確認から順に進めるだけで改善できる可能性が高いので、この記事を参考に一緒に設定を見直していきましょう。

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PS4のNATタイプをタイプ2にする最短手順

アンテナ付きの白いWi-Fiルーターのクローズアップ

PS4でオンライン対戦やボイスチャットを安定させるにはPS4 NATタイプをタイプ2にすることが重要です。

ここでは最短でタイプ2を達成するために必要な手順を順に示します。

PS4のネットワーク接続確認

まずPS4本体の現在のネットワーク設定とNATタイプを確認します。

設定から「ネットワーク」→「インターネット接続を診断する」を実行して現在のNATタイプを確認してください。

有線接続か無線接続かを把握しておくとルーター側での設定がやりやすくなります。

PS4での固定IP割当

ルーターでポート開放やDMZを使う際はPS4に固定IPを割り当てておくと設定が安定します。

固定IPはPS4側で手動設定するかルーターでDHCPの固定割当を行ってください。

  • IPアドレスを決める
  • サブネットマスクを確認
  • デフォルトゲートウェイを設定
  • DNSを指定する

推奨としてルーターのDHCP範囲外のアドレスを割り当てると衝突を避けられます。

ルーターでUPnPを有効化

まずルーターの管理画面にアクセスしてUPnPの項目を探します。

UPnPを有効にすることでPS4が必要なポートを自動で開放できるようになります。

設定後はルーターとPS4を再起動して反映を確認してください。

ただし一部の古いルーターやセキュリティ設定が厳しい環境ではUPnPだけで解決しない場合があります。

必要ポートの開放設定

UPnPで解決しない場合は手動でポートを開放する方法が有効です。

ルーターのポートフォワーディング設定でPS4の固定IPへ必要なポートを割り当ててください。

ポート プロトコル
80 TCP
443 TCP
3478-3479 UDP
3478-3480 TCP

上記を参考にルーターでポート転送を設定したらルーターを再起動してからPS4の接続を確認してください。

DMZ設定の利用

どうしてもNATタイプが改善しない場合は一時的にPS4をDMZに置く方法があります。

DMZに設定するとその端末への全ポートが開放されるためタイプ2またはタイプ1に近い状態になります。

セキュリティ上のリスクがあるため、DMZは検証や一時利用にとどめることをおすすめします。

常用する場合は必要最小限の時間とし、設定後は挙動確認が済み次第元に戻してください。

設定反映の確認方法

すべての設定を行ったらPS4で再び「インターネット接続を診断する」を実行してNATタイプを確認します。

表示がタイプ2になっていれば成功です。

改善されない場合はルーターのログやUPnPの状態を確認し、必要であればルーターのファームウェア更新やISPへの確認を行ってください。

最後にテスト用にオンライン対戦に参加して接続やボイスチャットの安定性を確かめてください。

PS4のNATタイプがタイプ3や失敗になる原因

木製デスクの上に置かれた黒い無線ルーター

PS4でNATタイプがタイプ3や失敗になるとオンライン対戦やボイスチャットに支障が出ます。

原因はルーター設定や回線構成、プロバイダ側の仕組みなど複数に分かれます。

UPnPが無効

UPnPが無効だとPS4が自動で必要なポートを開けられずNATタイプが制限されます。

ルーター側のUPnP設定がオフになっていると発生しやすい問題です。

  • ルーターの管理画面でUPnPを有効にする
  • PS4の再起動を行う
  • ルーターの再起動を行う
  • UPnPがない古いルーターはポート開放を手動で設定する

ポートが閉塞

必要なポートが閉じていると接続が確立できずNATタイプが厳しくなります。

ルーターのフィルタリングやISP側の制限でポートがブロックされていることがあります。

サービス 必要ポート
PlayStation Network TCP 3478-3480 UDP 3478-3479
ゲームプレイ マッチング UDP 3074
リモートプレイ TCP 9295

二重NAT(ルーター複数)

家庭内にルーターが複数あると二重NATになり通信が正常にルーティングされないことがあります。

二重NATではポート開放やUPnPが期待どおりに動作しないためNATタイプがタイプ3や失敗になります。

解決策はメインルーターをブリッジモードにするか、2台目ルーターをアクセスポイントに切り替えることです。

CG-NAT(ISP側の共有IP)

プロバイダ側でCG-NATが使われていると複数ユーザーで1つのグローバルIPを共有する仕組みになります。

CG-NAT下ではポート開放ができないためPS4のNATタイプを改善できないことがあります。

対処法はプロバイダに問い合わせてCG-NATを解除してもらうかグローバル固定IPを申し込むことです。

ルーターやファイアウォールの制限

ルーターのファイアウォール設定やペアレンタルコントロールが通信を遮断している場合があります。

ファームウェアの不具合や古い設定が影響してNAT関連の挙動がおかしくなることがあります。

まずはルーターの設定を確認して不要なフィルタリングを解除し、ファームウェアを最新に更新してください。

PS4のNATタイプでUPnPを設定する方法

観葉植物の近くに置かれた白いWi-Fiルーター

PS4のNATタイプが厳しいとオンラインでマッチングやボイスチャットに支障が出ることがあります。

ルーター側でUPnPを有効にするとNATタイプが自動で最適化される場合があります。

ここではルーターの設定画面を開いてUPnPを探す手順を分かりやすく説明します。

ルーター設定画面の表示

PCかスマホをルーターに接続します。

ブラウザのアドレスバーにルーターのIPアドレスを入力します。

一般的なデフォルトIPは192.168.0.1や192.168.1.1です。

ログイン画面が表示されたら管理者ユーザー名とパスワードでログインします。

パスワードが分からない場合はルーター本体のラベルやマニュアルを確認してください。

UPnP設定の場所の確認

ルーターの設定画面で「詳細設定」「ネットワーク」「LAN」などの項目を探します。

UPnPは「ON/OFF」で表記されていることが多いです。

設定を変更したら保存してルーターを再起動することで反映されることがあります。

設定を反映した後にPS4を再起動してNATタイプが変わるか確認します。

主要メーカー別UPnP手順(バッファロー)

バッファロー製ルーターは管理画面が比較的分かりやすくUPnP設定が見つけやすい製品が多いです。

管理画面にログインしたら詳細設定に進んでください。

UPnPを有効にしてから設定を保存してください。

  • 管理画面にログイン
  • 詳細設定を開く
  • ネットワーク設定を選択
  • UPnPを有効にする
  • 設定を保存して再起動

主要メーカー別UPnP手順(NTT系・ホームゲートウェイ)

NTT系のホームゲートウェイはプロバイダーや機種で画面が大きく異なります。

ホームゲートウェイの管理画面では「詳細設定」や「アドバンスド設定」内にUPnPがあることが多いです。

下の表は代表的なNTT系機種とUPnPのありかの例です。

機種 UPnP設定の場所
PR-500KI 詳細設定
IPv4設定
UPnP
RT-XXXX 詳細設定
ネットワーク設定
UPnP
HGWモデル アドバンスド
LAN設定
UPnP

表の記載は機種やファームウェアで変わるためマニュアルも併せて確認してください。

UPnPのセキュリティ注意点

UPnPは自動でポートを開く仕組みのため利便性と引き換えにリスクが生じることがあります。

不要なときはUPnPを無効にしておくと攻撃の入り口を減らせます。

常にルーターのファームウェアを最新の状態に保ってください。

どうしても開ける必要があるポートは手動でポートフォワードを設定する方法もあります。

必要に応じてDMZ設定を使う際は対象機器を限定するなどの対策を取ってください。

PS4のNATタイプでポート開放を行う方法

デスク上に設置された黒い無線ルーターとモデム

PS4 NATタイプの違いはマルチプレイの接続安定性に直結します。

NATタイプを改善するための代表的な対策がポート開放です。

以下の手順でルーターの設定を確認しながら進めてください。

PS4で必要なポート一覧

オンライン接続やボイスチャットで使われる主要なポートをまとめます。

  • TCP 80
  • TCP 443
  • TCP 3478-3480
  • TCP 5223
  • UDP 3478-3479

ルーターのポート開放設定画面

ルーターの管理画面にアクセスしてポート開放やポートフォワーディングの項目を探してください。

設定項目 推奨設定
ポート番号 指定したポート範囲
プロトコル TCPまたはUDP
宛先IPアドレス PS4の固定IPアドレス
有効化 有効

管理画面のURLはルーターの背面ラベルや説明書に記載されています。

ログインにはルーターの管理者アカウントが必要です。

ポートフォワーディングの項目名はルーターによって表記が異なります。

ポート開放の手順

まずPS4に固定IPアドレスを割り当てておくと安定します。

設定画面からネットワークの接続状態を確認してIPアドレスを控えてください。

ルーターの管理画面にブラウザでログインしてください。

メニューからポートフォワーディングまたはポート開放のページを開いてください。

新しいエントリを追加し宛先にPS4の固定IPを設定してください。

ポート番号欄に開放するポートを入力しプロトコルを選択してください。

保存または適用を押して設定を反映させてください。

必要に応じてルーターとPS4を再起動してください。

ポート開放の動作確認

PS4の設定からインターネット接続をテストしてNATタイプを確認してください。

NATタイプがタイプ2またはオープンであれば接続は改善されています。

それでもタイプ3のままの場合はUPnPを有効にしてみてください。

ルーターが二重ルーター構成の場合はブリッジモードやDMZを検討してください。

それでも改善しない場合はプロバイダ側のCGNATが原因の可能性があります。

外部からポートが開いているかを確認するにはオンラインのポートチェックツールを利用してください。

最後に実際にマルチプレイに接続して動作確認を行ってください。

PS4のNATタイプで固定IPとDHCPを設定する方法

黒いWi-Fiルーターの背面LANポート

PS4のネットワークを安定させてPS4 NATタイプを改善するには端末側の固定IPとルーター側のDHCP固定割当を組み合わせるのが有効です。

手順はPS4側での固定IP設定とルーター側での固定割当の二段階で行います。

PS4でのIPアドレス固定

PS4のホーム画面から設定を開きます。

ネットワークを選びインターネット接続を設定する画面に進みます。

有線ならLANケーブルを使用した設定を選択し無線ならWi‑Fiを選択します。

接続方法でカスタムを選びIPアドレス設定を手動に切り替えます。

IPアドレスはルーターのサブネット内で空いているアドレスを指定します。

サブネットマスクは通常255.255.255.0を入力します。

デフォルトゲートウェイにはルーターのLANアドレスを指定します。

プライマリDNSとセカンダリDNSはプロバイダーの指定もしくはGoogle DNS 8.8.8.8などを設定できます。

設定後に接続テストを実行してIPアドレスが反映されているか確認します。

ルーターのDHCP固定割当

ルーター側でPS4のMACアドレスに対して固定割当を行うとアドレスの競合を防げます。

ルーターの管理画面にPCやスマホからログインしてください。

  • MACアドレスの確認
  • 固定割当の項目を開く
  • PS4のMACにIPを紐付け
  • 設定を保存してルーターを再起動

MACアドレスはPS4のネットワーク設定画面で確認できます。

固定割当を使えばDHCPの範囲外に手動で設定する必要がないため運用が楽になります。

推奨するIPアドレス範囲

家庭内ネットワークで衝突を避けるための推奨例を示します。

用途 推奨IP範囲 備考
ルーター本体 192.168.1.1 固定アドレス
DHCP割当範囲 192.168.1.100〜192.168.1.200 自動割当用
固定IP割当例 192.168.1.10〜192.168.1.20 重要機器用

上記は一般的な例なのでお使いのルーターの初期設定に合わせて調整してください。

設定後の接続確認

PS4でインターネット接続をテストしてNATタイプが改善されているか確認します。

NATタイプが依然として「厳格」や「タイプ3」のままならルーターでポート開放を検討してください。

PS4で必要となる主なポート番号を開放するとフレンドとマッチングしやすくなります。

必要に応じてルーターのUPnP設定をオンにして自動でポートを開放させる方法も有効です。

設定変更後はルーターとPS4を再起動して安定して通信できるか最終確認してください。

PS4のNATタイプでISPや回線側を確認する方法

LEDインジケーターが点灯した黒いWi-Fiルーター

PS4 NATタイプが原因でオンライン接続やフレンドとの通信に問題が出ることがあります。

まずは端末側と回線側の両方を順に確認して原因を絞り込むことが大切です。

グローバルIPアドレス確認

PS4のネットワーク設定から本体に割り当てられているローカルIPアドレスを確認してください。

ルーターの管理画面にログインしてWAN側に表示されているIPアドレスを確認してください。

PCやスマホで「自分のIPアドレス確認」サイトにアクセスして表示されるグローバルIPアドレスとルーターのWAN側IPを照合してください。

ルーターのWAN側IPとサイト上で表示されるグローバルIPが一致すれば公衆IPが割り当てられている可能性が高いです。

一致しない場合はルーターの前段にキャリアやプロバイダの機器が入っている可能性があります。

CG-NATの判別方法

CG-NATが使われていると複数ユーザーで同じグローバルIPを共有するためPS4 NATタイプが厳しくなることがあります。

以下の表で代表的な確認項目とCG-NATの場合と公衆IPの場合の違いを比較してください。

確認項目 CG-NATの場合 グローバルIPありの場合
WAN側IPと端末の関係 WAN側IPが共有されている 端末とWAN側IPが直接対応している
外部からのポート開放 ポート開放ができない場合がある ルーターでポート開放が可能
発生する症状 NATタイプが制限されることが多い NATタイプが開放されやすい

プロバイダへの問い合わせ内容

プロバイダに問い合わせる前に事前に確認しておくと回答が早くなります。

  • 現在の契約でグローバルIPが割り当てられているか
  • CG-NATが導入されているか
  • 固定グローバルIPの提供有無と料金
  • IPv6への切替や設定方法
  • ポート開放やDMZ設定に関するサポート可否

問い合わせの際はPS4の接続テスト結果やルーターのWAN側IPなど具体的な情報を伝えると対応がスムーズです。

IPv6接続の有無確認

IPv6接続が利用可能ならばIPv4のNAT問題を回避できる場合があります。

ルーターのステータス画面でIPv6アドレスの割り当て状況を確認してください。

ISPからIPv6が提供されているか契約内容を確認することも重要です。

PCやスマホでIPv6接続確認サイトにアクセスしてIPv6で通信できているかをテストしてください。

IPv6が使える場合はルーターとPS4両方でIPv6を有効にして挙動を検証してください。

PS4のNATタイプが改善しない場合の代替手段

棚の中に収納された複数のルーターとモデム

NATタイプが改善しないとオンライン対戦やボイスチャットで不便を感じることがあります。

手元の設定で直らない場合は別の接続方法や機器の変更を検討すると解決する可能性があります。

VPN経由の接続

VPNを経由するとプロバイダー側のNATを回避して公開IPに近い接続が得られる場合があります。

ただし無料VPNや一部のサービスはさらにNATを重ねる場合があるため注意が必要です。

  • 有料ゲーム向けVPN
  • 固定IPオプションがあるVPN
  • ルーターでのVPN導入

PS4単体をVPNに接続するよりもルーター側でVPNを動かして家庭内全体を通す方が安定することが多いです。

遅延に敏感なゲームではVPNの経路によってはプレイに支障が出るためトライアル期間で確認してください。

ルーターの買い替え

古いルーターだとUPnPや適切なポートフォワーディングがサポートされていないことがあります。

ゲーミング向けや最新規格のルーターに買い替えることでPS4 NATタイプが改善することがあります。

モデル NAT改善ポイント 想定用途
ASUS RT-AX86U UPnP対応
Advanced QoS
ポートフォワード容易
オンライン対戦重視の家庭
Netgear Nighthawk 安定した接続管理
DMZ設定対応
複数機器でゲームをする家庭
TP-Link Archer AXシリーズ コストパフォーマンス良好
基本的なポート設定
予算を抑えたい場合

ルーターを選ぶ際はUPnPやポートフォワーディング、DMZの扱いやすさを確認してください。

ファームウェアの更新が頻繁に行われているメーカーを選ぶと長期的に安心です。

回線プランの変更

プロバイダーや契約プランの種類によってはCGNATが適用されている場合があります。

CGNATが原因だと自宅側での設定だけではPS4 NATタイプを改善できないことがあります。

プロバイダーの固定グローバルIPオプションや別の回線に変更することで問題が解消する場合があります。

問い合わせる際は「グローバルIPが利用可能か」と「CGNATの有無」を確認してください。

スマホのテザリングでの接続

スマホのテザリングは一時的な代替手段として有効なことがあります。

キャリアの回線によってはテザリング接続でPS4 NATタイプが緩和される場合があります。

ただしテザリングは通信量や遅延、接続の安定性に制約があるため常用は推奨されません。

試す際はデータ通信量やラグの影響を確認してください。

トラブル再発を防ぐためのチェックリスト

インジケーターが点灯した黒いWi-Fiルーターの側面

PS4 NATタイプを定期的に確認すること。

ルーターでUPnPを有効にし、必要ならポート開放やDMZ設定でPS4に固定IPを割り当てること。

二重NATが疑われる場合はモデムをブリッジモードにするかプロバイダへ相談すること。

ルーターとPS4のファームウェアやソフトを最新に保ち、有線接続で接続を安定させること。

設定後はネットワーク診断で接続状況を確認し、問題が続く場合はログを記録してサポートへ伝えること。

通信技術